自然の中を歩くと、気分が晴れて、体の中に新鮮な空気が流れ込むような気がしますよね。
でも、「登山は体力的にきつい」「足腰が心配」と感じている方も多いのではないでしょうか?
私は山登りも楽しんでいますが、「歩く」ことを意識して植物園にもよく行きます。70代後半の母を連れて行くことも。
そこで発見したのが、植物園をゆっくり歩くという楽しみ方。これが、思っていた以上に心地よく、しかも健康にも良いと実感しています。

植物園は「歩きやすい」「楽しめる」「健康にいい」場所
植物園には以下のようなメリットがあります!
■歩きやすい
舗装された平坦な道が多く、スニーカーで十分。ベンチや休憩スポットも充実しているため、自分のペースで歩けます。転倒のリスクも減らせますね。
■楽しめる
季節ごとに変わる花や木々の美しさに癒されながら、ゆっくり散策できます。「この花、名前なんだろう?」と好奇心もくすぐられます。
■健康にいい
植物の中で適度に体を動かすことで、血流や代謝が良くなり、心も前向きに。無理せず“ながら運動”ができるのです。

植物園ウォーキングの健康効果
植物園を1〜2時間ゆっくり歩くと、以下のような健康効果が期待できます。
- 有酸素運動としての効果
→ 心肺機能が高まり、生活習慣病の予防にも - 脳の活性化
→ 緑や色とりどりの花から視覚刺激を受け、認知機能の維持に - ストレス軽減・自律神経の安定
→ 自然の香りや鳥の声により、副交感神経が優位に - 姿勢改善・足腰の筋力維持
→ 無理なく歩くことで下半身を鍛えられる
つまり、楽しくて続けられる健康習慣として、植物園散策はとても適しています。

私が訪れた中四国地方の植物園の感想
高知県立牧野植物園(高知市)
高知市・五台山に広がる「高知県立牧野植物園」は、日本の植物分類学の父・牧野富太郎博士の功績をたたえて開かれた植物園。NHKの朝ドラでも話題になったあの牧野博士ゆかりの場所と聞けば、もう行ってみたくなりませんか?
この植物園、ただの“植物を見る場所”ではありません。植物に癒されながら、しっかりと学びも得られる“大人の知的癒し空間”なんです。
園内は広々とした道が多く、舗装もしっかりしているので、のんびり自分のペースで歩けます。あちこちにベンチがあるので、木陰で休みながらの散策も快適。緑の中で深呼吸するだけで、心がふっと軽くなるような気がします。
展示館では、牧野博士の研究資料や美しい植物スケッチ、貴重な標本の数々を間近に見ることができます。植物好きはもちろん、そうでない人も「へぇ〜!」と声が出てしまうような発見がいっぱいですよ。

宇部ときわ公園 世界を旅する植物園(山口県宇部市)
名前からしてワクワクしてしまう「世界を旅する植物園」は、山口県・宇部ときわ公園内にある植物園です。
「熱帯アジア」「アフリカ」など、8つのゾーンで世界各地の珍しい植物を展示。中に入ると、まるで海外の植物をめぐる冒険旅行に出かけたような気分に。特に色とりどりのランのエリアは、まさに花の楽園!見ているだけで華やかな気持ちになれました。
植物園自体はそこまで広くないのですが、公園全体がすごいんです。ときわ公園には常盤湖をぐるりと囲む遊歩道が整備されていて、一周約5.8km(標高差17m)のウォーキングコースになっています。
自然豊かな景観も魅力で、「美しい日本の歩きたくなる道500選」にも選ばれているそう。さらに園内には季節の花が咲く菖蒲苑(しょうぶえん)、動物園や遊園地までそろっていて、まるで自然の中のレジャーランド!
「植物園だけじゃなくて、公園全体が1日楽しめる場所」として、とってもおすすめです。

まとめ:今の自分に合った自然との付き合い方を見つけよう
年齢を重ねると、これまで当たり前だったことが少しずつ難しくなってきます。
でも、「できないこと」に目を向けるより、「今の自分に合った自然の楽しみ方」を見つけることの方が、心も体も前向きになれます。
登山ではなくても、植物園を歩くことで、自然を味わい、体を動かし、健康を育むことができます。
週末の午前中、少し早起きして植物園を歩いてみませんか?
体がスッと軽くなり、心の中にも緑が広がるような、そんな気持ちになれますよ。

コメント